口臭

なた豆が口臭対策に有効って本当?(2)~なた豆にはどんな効能があるの?

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気になるなた豆の毒

なた豆には毒があるという話を聞いたことがありませんか?

食用として一般的に売られているのは、白なた豆という種類です。この白なた豆にも毒はありますが、食用として売られている以上、特に問題はありません。

毒に気を付けなければならないのは、

  • 立なた豆
  • 高なた豆
  • 赤なた豆

の3種類です。
特に、立なた豆と高なた豆は強い毒があるので、間違えて食べないようにしてください。
そして、赤なた豆ですが、豆の部分に毒があります。ですが、毒性しては弱く、煮沸したり焙煎したりすることで、無毒化できます。

赤なた豆の豆を食べると、消化不良や吐き気、下痢などを引き起こします。命を奪ってしまうほどの強い毒ではないですが、それでも食べるととっても苦しい思いをするので、注意が必要です。

白なた豆の豆にも、赤なた豆の豆と同じような毒があります。熟した豆に毒があるので、食用となる若く青い状態の時には、その毒性は弱いので問題はありません。

気になるなた豆の効能と成分

なた豆は、口臭対策に効果があると言われていますが、古くから漢方薬としても使われていました。
では、なた豆の主な効能には、どのようなものがあるのでしょうか?

なた豆の効能

原産地である東南アジアでは薬用としても栽培されていたと言います。ということは、病気やけがの治療にもなた豆が使えるということなのでしょうか?
なた豆には、体から膿や毒素を出す効果や炎症を抑える効果、それに抗菌作用があるとされ、古くから漢方薬にも使われてきたことからも分かる通り、様々な病気の治療などに効果があるようです。

現在わかっているのは、

  • 歯槽膿漏
  • 歯周病
  • 蓄膿症
  • 花粉症
  • ニキビ
  • アトピー性皮膚炎
  • 関節痛
  • 痔ろう
  • 腎臓病(慢性腎臓病)
  • 便秘改善
  • メタボリックシンドローム

等の病気や症状です。

確かに、炎症・膿に関係した症状や抗菌作用によって改善されそうな症状が多くみられます。

なた豆の成分

化学的に薬効成分があるとわかっていなかった時代でも、そのなた豆の効能を理解して漢方薬に使われてきました。

現在では、なた豆に含まれるどんな成分に効能があるのか、研究が進んでいます。

カナバニン

このカナバニンという成分は、なた豆から初めて見つかったアミノ酸で、血液や体液の浄化作用があります。それに、血行促進の効果もあります。

この成分が、体から膿を輩出してくれますので、歯周病や歯槽膿漏などの改善に効果があります。
歯周病や歯槽膿漏は口臭の原因にもなっているので、口臭対策にも一役買っていることになります。

コンカナバリンA

この成分には、抗腫瘍の作用があります。

マウスの実験で、なた豆から抽出されたコンカナバリンAという成分によって、がん細胞の増殖を抑える働きを持っていることが確認されています。

ウレアーゼ

なた豆に含まれるウレアーゼという成分には、腎臓機能を活性化させる作用があるとわかってきました。

ウレアーゼは酵素の1種で、尿素を分解することが出来ます。

そもそも、腎臓の役割は老廃物の濾過です。体の中の老廃物を濾過して血液や体液を浄化しています。

この腎臓の機能が低下すると、体の中や血液の中に老廃物(毒素)溜まってしまいます。腎臓病は、この腎臓の機能が正常に機能していない病気で、現在の医学では治すことが出来ません。現在の治療は、病気の進行を止めることしかできていないのです。

ですが、なた豆の成分であるウレアーゼは、この腎臓の機能の働きを助けてくれますので、症状の改善に期待が寄せられています。
最近では、病院でもなた豆を腎臓病患者に処方したといった症例も見られるようになってきたようです。

江戸時代に日本に渡ってきたなた豆ですが、その頃の漢方に関する文献の中にも腎臓病に効果があるというような記述が残っているそうです。

かなり古くからその効果が知られていたのですね。

膿は体の中の老廃物の1つなので、なた豆の膿を排出させる作用が腎臓病にも効果があるというのは、納得ですね。
ところで、膿って何か知っていましたか?白血球の死骸なのだそうですよ。

そういえば、カナバニンという成分も、血液や体液の浄化作用があるので、もしかしたらこの成分も腎臓機能を助けてくれているのかもしれませんね。

 

ところで、女性の大敵でもある「むくみ」ですが、腎臓機能の低下だけでなく、貧血も関係しているそうですよ。血液が少ないと、体中の老廃物を運べないからむくみやすくなるそうです。
なた豆には、血行促進効果と腎機能を助ける効果があるので、口臭対策だけでなく、むくみ対策にも期待が持てそうですね。

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