なた豆が口臭対策に有効って本当?(9)~なた豆って、そんなに注目されているの?

本当に、なた豆って注目されているの?
新聞などにも取り上げられたことがあるなた豆ですが、本当にみんなが注目するほど評判がいいのでしょうか?
疑問に思う方ももしかしたら多いのかもしれません。
特に、「なた豆」という植物を実際に見たこともなく、食べた記憶もないという方にとっては、全く馴染みのない野菜です。
なた豆は、東南アジア原産のマメ科の植物です。薬効もあることから昔から漢方薬として使われてきました。
その頃から知られている効能としては、抗炎作用や排膿作用です。
日本ではあまり聞いたことがないと思っている方、なた豆は最近栽培が始まった新しい野菜だと思っていませんか?
なた豆は江戸時代に薩摩藩に伝わり、薩摩地方で栽培が始まったんです。今でも薩摩地方が特産地となっています。
今では、京都や鳥取、兵庫、静岡などでも栽培されています。
江戸時代の漢方薬の文献に、なた豆についての記述が残っていてるそうです。初めて日本に来た時には、食用よりも漢方の材料としての栽培が大きかったかもしれませんね。
最近では、なた豆をお茶にして販売しているメーカーが増えてきています。元々知られていた効能が、お口の中のトラブルに効果があることが分かってきたことで、飲みやすいお茶にして販売しているようです。
新聞や雑誌の広告欄でもよく目にするようになってきました。それだけ需要も増えているということですね。
なぜなた豆が注目されるのか?
これまで漢方薬として使われてきたなた豆ですが、最近の研究からなた豆の持つ様々な薬効成分が、歯周病や歯槽膿漏の症状改善に役立つことが分かってきました。
口臭に悩む多くの方が、お口の中に何かしらのトラブルを抱えています。歯周病や歯槽膿漏、虫歯など、口内の雑菌によって引き起こされる病気です。
これらのお口トラブルは、口臭原因ともなっているのです。
この口臭対策として、がぜん注目され始めたのがなた豆なのです。
なた豆で歯周病や歯槽膿漏を改善できてしかも口臭対策にもなるのですから、歯周トラブルに悩んでいる方にとっては、なた豆の効能は朗報なのです。
ただ、問題はどうやってなた豆で対策をするのかということです。
なた豆は元々漢方薬として使われていたことから、漢方として飲むのでしょか?ですが、薬としてとらえると毎日続けて飲むのは、抵抗がありますよね。
また、食用でもあるなた豆は、若い青莢を収穫して食べます。大きなさやえんどうだと思ってもらえればいいのですが、毎日の食事にとりいれるとなると、やはりこれも続けるのは難しいでしょう。
そこで登場したのが、歯磨き粉です。歯磨き粉になた豆の成分を配合することで、毎日続けることが出来ます。
歯周病や歯槽膿漏に悩んでいる方であれば、その対策として毎日の歯磨きは欠かせませんよね。
お口トラブルを抱えていない方でも、虫歯対策として毎日歯磨きを行っていますよね。
普段使っている歯磨き粉でも十分に口の中を洗浄できます。ですが、なた豆の歯磨き粉には、口内の洗浄を行うだけでなく、その薬効成分で歯茎の血行を促したり、歯槽膿漏の膿を出したり、口の中の雑菌を抑制したりしてくれます。
これによって、使い続けることで症状が改善し、口臭対策となるのです。
また、最近ではなた豆茶というのも出てきています。これは、成熟した豆を乾燥させ、砕いて焙煎したものです。
漢方薬としてのなた豆は、豆の部分を乾燥させ、砕いたものを土鍋などで煎じたものを飲んでいました。
焙煎をしていないので、豆そのものの独特の渋みなどが残り、あまり飲みやすいものではありません。薬として考えれば仕方がないのかもしれませんが、やはり、毎日続けるのなら飲みやすいものの方がいいですよね。
これまで、生薬としてなた豆を販売していた漢方薬局でもなた豆茶を販売するようになりました。生薬として飲みにくいなた豆の煎汁を、少しでも飲みやすくしたものです。
また、なた豆を生産している農家もなた豆茶を製造販売しています。
各メーカーがそれぞれに飲みやすさを工夫していますし、また、様々な薬効成分のある植物を配合して、味だけでなく口臭対策以外の効果も期待できるような商品を開発しています。
なた豆が注目を集めているもう一つの理由として、花粉症対策があるかもしれません。
膿を出す効果があるなた豆ですので、蓄膿症の改善にも期待が持てます。また、抗菌作用もあるので、花粉症の方の症状の改善にも期待が寄せられているようです。