ニキビは病院で治す?

皮膚科で治すのが一般的?
ニキビができると、憂鬱になるものです。ですが、特にニキビ予防もニキビ対策もしないで放っておくと、市販薬やニキビケア用の化粧品ではどうにもならないほど、悪化していることがあります。
では、悪化してしまったニキビの治療はどうすればいいのでしょうか?
真っ先に思い浮かぶのが「皮膚科での治療」です。
正しい皮膚科の選び方
ふつう、病気に罹った時、自宅の近くにある病院や職場の近くにある病院を選んで通院します。
また、近くの病院では治療が難しい場合は、ネットなどの口コミで病院を選んだり、知名度や規模で病院を選んだりします。
皮膚科も同じで、自宅に近い・職場に近い・評判が良いなどの理由から選んでしまいます。
ですが、全ての皮膚科病院にニキビ治療に有効な設備が整っているわけではありません。自宅から近いといった理由だけで選んだ時、その皮膚科に適切な設備が整っていなければ、当然、適切な治療を受けることが出来ません。
また、医師との相性というものもあります。
患者の話をしっかりと聞き、同時に治療方法を丁寧に説明してくれるのかどうかというのは、病院選びの中でも重要項目の1つです。
何の説明もなく、いきなり見たこともないような機械を使って治療を始めたり、よくわからない薬を皮膚に塗られたりするのは、とても恐ろしいことです。
患者の話を聞き、患部の状態を見た上で、どのような薬を使い、どんな効果が期待できるのかといった説明、治療方法とその効果の説明、さらに、およその治療期間やかかる治療費についての説明を、丁寧にしてくれる医師が、信頼できる医師です。
これらの説明なく治療を始めようとするようなら、治療を断って別の病院を探しましょう。
治療の流れ
皮膚科も歯医者や眼科などと同じで、最初に予約をします。
電話で予約を取るのが一般的ですが、最近ではHPを持っていて、そこからネット予約が出来るようになっている病院もあります。
また、メールでの相談を受け付けている病院もありますので、事前相談も可能です。
病院に行くと、医師によるカウンセリングがあります。
これは、先ほど説明したように、患者の話を聞いて、治療などの説明を丁寧にしてくれます。
ニキビ治療に使う薬品
患部に塗る薬
- トレチノイン
- ニキビやシミの治療に効果がある
- ビタミンA誘導体の1種
- 肌のターンオーバーを促進
- 使用すると、一時的に肌がボロボロ状態になる
- タザロテン
- 合成レチノイドの一種
- ビタミンAに関係した物質の1つ
- 主に皮膚がんの治療薬として、がん細胞増加抑止に使用される
- アダバレン
- 表皮の角化抑止作用がある
- つまり、肌の角質が出来にくい状態にして、毛穴がふさがらないようにします。
- 表皮の角化抑止作用がある
- アゼライン酸
- 元は美白目的の治療薬
- 表皮の角化抑止作用がある
- ニキビ菌への抗菌活性効果
ニキビの症状によって、処方される薬は違います。
内服薬
- テトラサイクリン
- 細菌の増殖を抑止する抗生物質
- ドキシサイクリン
- ミノサイクリン
美容皮膚科で治療する
皆さんは、美容皮膚科をご存知でしょうか?
一般の皮膚科と違って、病気治療が主な目的ではありません。美肌にするということを目的とした治療を行うのが美容皮膚科です。
シミやほくろなど、一般の皮膚科では治療してもらえない病気ではないお肌のトラブルや悩みを治療してもらえます。
ニキビ治療やニキビ跡の治療も、美肌作りの観点から治療を行います。そのため、一般の皮膚科とは治療内容も違います。
美容皮膚科の治療方法
サーマクール
肌に高周波をあてることで、コラーゲンの生成を促進し、肌のたるみやシワの改善を行うための治療方法です。
コラーゲンが生成されることで、毛穴が引き締まり、皮脂の分泌が抑えられます。
ポラリス
バイポーラ高周波にダイオードレーザーを組み合わせた治療器のことです。
サーマクールと同じ効果を期待できますが、サーマクールによる治療よりも即効性がなく、治療には時間がかかりますが、副作用が少ない特徴があります。
ヒアルロン注射
肌の保水力を高めるヒアルロン酸を注入することで、肌の再生を促しニキビを治療する方法です。
コラーゲン注射
コラーゲンを直接注入して肌の弾力を取り戻させ、毛穴を引き締めることでニキビを治療します。
治療期間
美容皮膚科での治療は、1度ですべて改善できるというものではありません。
治療の効果は、治療方法によって違いますが、半年~1年程度です。
サーマクールに至っては、治療後は肌荒れを起こした様にボロボロに皮膚が剥がれてきます。この状態が収まるまでは、効果を実感できないかもしれません。
また、効果を実感できたとしても、完治に至らない場合もあり、この場合は再度施術を受ける必要があります。
産婦人科でニキビの治療?
通常、ニキビ治療と言えば皮膚科です。
皮膚にできたニキビを治療するのですから、皮膚科や美容皮膚科に行くのが一般的です。
ですが、ニキビの原因の1つに「ホルモンバランス」があるため、産婦人科でニキビ治療を行うこともあるようです。
産婦人科・婦人科では、生理不順の治療や更年期障害の治療を行っています。
どちらもホルモンバランスの悪化によっておこる症状ですので、ホルモンのバランスを調整して治療します。
ニキビも同様に、ホルモン治療によって症状の改善を目指します。