正しい知識でニキビケア

正しい知識でニキビケア

ニキビに関する様々な勘違いと誤解

現在思春期ニキビに悩んでいる10代の子の、その親の世代もまた、思春期にニキビで悩んでいました。

また、その親、つまり現在10代の子の祖父母の世代も、やっぱりニキビに悩んだ経験があります。

そして、その古い時代に悩んでいた方の、ニキビケアに関する知識が、その子、その孫にまで伝わっていることがあります。

つまり、現在の研究によって判明してきた様々なニキビケアに関する情報と、おばあちゃんからお母さんへ、そして、その娘へと伝えられたニキビケアに関する情報に、齟齬が出始めているのです。

ニキビに関する間違った情報

アクネ菌は悪玉菌?

ニキビの原因菌とされているアクネ菌ですが、雑菌・悪玉菌と言われてきました。

その為、アクネ菌を殺菌すればニキビが治るという考えの元、ニキビ治療薬が開発されていたり、病院では殺菌効果の高い抗生物質を処方されたりします。

ですが、アクネ菌は肌の常在菌で、条件が揃わなければ炎症を引き起こすことはありません。

実際、子供から老人まで、誰もが持っている菌であるにも拘らず、小さな子供がニキビに悩むことはありません。

では、アクネ菌とはどんな菌で、何故ニキビの原因菌となってしまうのでしょうか?

アクネ菌とは?

アクネ菌は、1800年代に発見された肌の常在菌です。ニキビの中から発見されたことで「アクネ」というニキビを連想させる名前が付けられました。

日本では簡単に「アクネ菌」と言いますが、本当の名前は「プロピオニバクテリウム アクネス」と言います。

肌表面でも生きられますが、基本的には空気を嫌いますので、肌の奥に生息しています。

大好物なのが皮脂ですので、皮脂腺の多い顔や背中などに集中して生息しています。

普段のアクネ菌の役割とは?

アクネ菌は、代謝によってプロピオン酸や脂肪酸などを作り出します。この2つの酸は皮膚表面を弱酸性に保つ役割をします。

また、空気中の有害菌が肌に付かない様に、ブロックの役目も果たしています。

つまり、アクネ菌は普段はとっても肌に良いことをしているのです。

なぜ、アクネ菌はニキビを作るのか?

ニキビが出来る原因には、皮脂と角質が大きく関係しています。

角質が厚くなり、毛穴を塞いでしまうとその中に皮脂が溜まっていきます。

アクネ菌は酸素を嫌い皮脂を好む菌です。この環境は、アクネ菌にとって好環境であり、繁殖し放題となります。

皮脂をエサに増殖することで、菌が作り出すリパーゼという成分が過剰になり、そのリパーゼが皮脂から脂肪酸を大量に作り出します。そして、その脂肪酸とアクネ菌の持つ成分が炎症を引き起こすのです。

アクネ菌自体が悪いのではなく、炎症を引き起こす環境がニキビの原因なのです。

ニキビは皮脂の過剰分泌によって出来る?

確かに、皮脂が多い部分にニキビが多く出来ます。その原因については、先ほどご説明した通りです。

ですが、皮脂が少ない顎や頬にもニキビが出来てしまいます。

このような、皮脂腺が少ないと思われている部分にも、ニキビが出来てしまうのです。

つまり、皮脂腺の数や皮脂量は、ニキビが出来る直接要因ではないのです。

しかし、この誤った情報から、ニキビが出来ると過剰に皮脂に反応して、せっせと皮脂を取り除こうとしてしまいます。その結果、乾燥肌になり、また過剰に皮脂が分泌するという悪循環を繰り返します。

ニキビケアには洗顔が一番?

この情報自体は間違いではありません。

確かに、ニキビが出来たら洗顔で肌を清潔にする必要がありますし、毛穴の中に詰まった皮脂や汚れを取り除く必要もあります。

しかし、ニキビが気になるからと言って、洗顔料を使って1日に何度も洗顔をしていると、肌を刺激しニキビ悪化につながりますし、乾燥肌になってしまいます。

しかも、汚れを落とそうと必死になってゴシゴシと擦り洗いをしてしまうと、ニキビを潰してしまいニキビ悪化の原因となります。

正しい洗顔知識がニキビを治す

洗顔料を使った洗顔は、1日2回までです。使用する洗顔料も、低刺激で自然由来のものを選びます。ニキビ専用の洗顔料が一番おススメです。

洗顔方法も、洗顔前に蒸しタオルなどで毛穴をしっかりと開き、泡立てた洗顔料を肌の上を優しく滑らせるように、丁寧に洗います。

すすぎ残しが無いように、ぬるま湯でしっかりとすすぎ、柔らかいタオルで擦らない様、肌の水分を吸い取ります。

乾燥肌がニキビを作り出す?

肌が乾燥しているとニキビが出来やすいという誤った情報があるようです。そのため、乾燥肌を改善するために、油分の多い化粧品をたっぷり顔に付けて、ケアをしている方もいるようです。

確かに、乾燥肌でもニキビが出来ます。

皮脂は元々汗と混ざることで肌の保護膜となって、肌内部の水分が蒸発しない様、肌が乾燥しない様、守っています。

乾燥肌になると、肌表面の皮脂が足りず、この保護膜が上手く作り出せません。その為、肌の中から皮脂が出てきて肌を守ろうとします。

また、乾燥肌は水分が足りませんので角質層が固く締まった状態になります。これにより、毛穴が閉じてしまいます。

皮脂が分泌されているのに毛穴が閉じてしまいますので、ニキビが出来てしまいます。

このような状態で油分の多い化粧品を顔に分厚く塗ってしまうと、乾燥肌が改善するどころか、ニキビが出来る原因となります。

乾燥肌のケアは、油分よりも水分

乾燥肌に足りていないのは、水分です。角質層の水分をしっかりと補給し、その水分が蒸発しない様に薄く膜を張ってあげます。

重要なのは、油分の多い乳液をたっぷり付けることではなく、肌の奥まで浸透する化粧水をたっぷり付けてあげることです。

ニキビを作るのは男性ホルモン?

思春期ニキビの原因が、男性ホルモンの過剰分泌にあると言われていることから、このような誤解が生じているようです。

しかし、男性の中にはニキビに悩まない方もいます。この方々には、男性ホルモンが出ていないのでしょうか?そんなことはありませんよね?

という事は、男性ホルモンだけがニキビを作っているという情報は、間違いという事になります。

では、ホルモンはニキビの原因にはならないのでしょうか?

実は、ホルモンバランスが崩れると皮脂は過剰分泌します。特に女性の場合、生理前や妊娠時、更年期障害などでホルモンのバランスが崩れやすく、その頃にニキビに悩まされることがあります。

男性ホルモンに限らず、ホルモンが正常に分泌されていないと、ニキビが出来やすくなります。

ホルモンバランスが乱れる原因とは?

思春期には、成長期に男性ホルモンが過剰に分泌されることで、ホルモンバランスが乱れていました。

では、大人の場合は何が原因なのでしょうか?

大人がホルモンバランスを乱す原因は、

  • ストレス
  • 生活習慣
  • 食生活
  • 運動不足
  • 婦人病

などが上げられます。

つまり、男女や年齢に関係なく、普段の生活や仕事などが、ニキビが出来る要因となるのです。

 

 

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