ニキビとホルモンの密接な関係

大人ニキビの根本原因は?
ニキビが出来る原因は、古い角質と皮脂とアクネ菌です。
ですが、普段からスキンケアを欠かさない大人女子の場合、古い角質が無く、毛穴が詰まる要因にはなりません。
皮脂も同じで、毎日のように洗顔クリームで洗顔し、化粧水や乳液、果ては美容液まで使って保湿しています。
そのため、皮脂がニキビが出来るほど過剰に分泌する可能性は殆ど無いのです。
それでもいつの間にかニキビが出来ていて、治りが遅くて、治ってもまた同じところに出来てしまいます。
繰り返しニキビはホルモンが原因?
大人のニキビが繰り返し出来てしまう大きな理由は、ホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスが乱れることで、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
思春期ニキビもホルモンが影響していますが、大人ニキビと何が違うのでしょうか?
思春期には、一時的にホルモンのバランスが崩れます。男女に関係なく男性ホルモンの分泌量が増えてしまうのです。
一時的なことですので、繰り返すことはありません。
大人の場合、ホルモンバランスが乱れる理由が1つではないため、何度もホルモンバランスが乱れ、ニキビが繰り返されてしまうのです。
ホルモンバランスが乱れる理由
- ストレス
- 暴飲暴食・偏食などの食生活の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足
どれも、忙しく働く大人女子にとって身近な悩みです。
出来たニキビを市販薬や病院で治しても、これらの悩みを改善しない限り、また繰り返し出来てしまいます。
治りにくいニキビ、ホルモンが原因?
大人ニキビが治りにくい原因には、
- 乾燥肌
- 化粧品(成分など)
- 間違ったケア方法
- 代謝の低下
などがあります。
ホルモンバランスは関係ありません。
つまり、ニキビが治らないのは外的要因の方が大きいのです。
間違ったスキンケア方法で乾燥肌になってしまうと、ホルモンに関係なく皮脂が過剰分泌されます。その結果、ニキビが出来てしまいます。
間違ったスキンケアの中には、使用する化粧品も含まれています。
アルコール分が入っていたり界面活性剤が入っていたりすると、肌へのダメージが大きくなってしまいます。
特に、ニキビが出来ている肌にこのような刺激の強い化粧品を使ってしまうと、更に悪化させてしまいます。
大人女子の中には毎日メイクをする方もいます。
ファンデーションで毛穴を塞いでしまうことも、ニキビ悪化の原因となります。
このように、お肌のために行っているはずのケアが、ニキビにもお肌にもダメージを与えてしまいます。
ニキビを繰り返さない為には?
ホルモンバランスを整える方法
ホルモンバランスを整えることで、皮脂の分泌が抑えられてニキビが出来難くなります。
ホルモンバランスを整えるには、ストレスを発散し、食生活の乱れや生活習慣の乱れを整えます。
文字にすると、とても簡単そうですね。
ですが、実際に行おうと思うと、結構難しいことが判ります。
ストレスを発散させる
例えば、ストレスなのですが、自分でも気が付かない内に溜めこんでいることがあります。
ストレスに気が付いていれば、普段から発散する方法を見出し、ストレスを溜めないようにできるのですが、気が付かなければ対策が打てません。
気が付かないうちに溜まってしまったストレスは、何かのきっかけに爆発してしまうこともあります。
ストレスの自覚症状が無くても、何かしら気分転換が出来ること、気晴らしが出来ることをして下さい。
食生活を改める
ストレスを発散させるために、暴飲暴食に走ってしまう事が有ります。
人間は、食事をすることで喜びや幸せを感じることが出来ます。
その為、ストレスから簡単に解放される方法として食があるのです。
ですが、ストレス発散のための食は、暴飲暴食に繋がりやすく、結果としてホルモンバランスを乱してしまいます。
また、暴飲暴食は内臓にも負担をかけることとなります。内臓不調は実はニキビ原因の1つです。つまり、ホルモンバランスを乱すだけでなく、内臓不調まで引き起こしてニキビを作り出しているのです。
食事は三食しっかりと摂り、栄養バランスにも気を付けましょう。
食生活の改善は、ニキビだけでなく健康やダイエットにも良い影響があります。
生活習慣を改める
忙しい大人女子にとって、規則正しい生活を送るのは、結構難しいですよね。
仕事に疲れて夜遅くに帰り、それから食事をしてお風呂に入って、テレビやDVDを見て、気が付けば日付が変わっているなんてことも毎日の事なのではないでしょうか?
休日も、彼氏とデートがあれば朝早くから起きてデートに備えますが、予定が無ければ家でゆっくりと過ごします。
遅くまで寝て、適当に食事を済ませ、テレビやDVDを見ながら1日を過ごし、気が付けば日付が変わって、週末が終わってしまうという事もあるのでは?
そして、また寝不足のまま仕事に行き、残業で夜遅くに帰宅して、睡眠不足のまま翌日を迎えるといった日常の繰り返しです。
夜更かしや寝不足は、疲れやストレスを癒すことが出来ません。これを繰り返すことは、ホルモンバランスを乱し続けることにもなります。
それに、睡眠不足はお肌にとって大敵なのです。
新陳代謝を促す成長ホルモンの分泌は、寝ている時に増加します。
「寝る子は育つ」というのは、ここからきているのですね。
そう、成長ホルモンとは、子供の成長には欠かせないホルモンです。
子供の成長だけでなく、細胞の成長にも影響があるので、成長ホルモンが分泌されると新陳代謝が高くなるのです。
新陳代謝によって肌のターンオーバーが滞りなく行われ、古い角質が剥がれ落ちていきます。
睡眠は、ただ長時間眠ればいいのではなく、質の良さが問題なのです。
質の良い眠りであれば時間が短くても、それほど問題はありません。
成長ホルモンが大量に分泌されるのは、寝入りの3時間ですので、この時間に質の良い眠りが出来ていれば良いのです。
お肌のゴールデンタイムというのを聞いた事が有りませんか?
夜10時~深夜2時頃に寝ると、お肌に良いという説なのですが、実は最近の研究で少し間違っていることが判りました。
お肌のゴールデンタイムは寝る時間帯ではなく、寝入りの3時間の事なのです。
また、質の良い眠りは寝不足を解消してくれます。
美肌作りのためにも、ニキビケアのためにも、質の良い眠りを心掛けましょう。