大人ニキビは潰しても治らない

目次
大人ニキビは潰すとクレーターになる?
顔にニキビが出来るとついつい触ってしまいます。
また、白っぽく中の皮脂や膿、コメドなどが透けて見えている場合、ついつい指や爪で潰してしまいます。
ニキビを潰すと治りが早い?
ニキビを潰し、中の膿などを取り除くと治りが早いと聞いた事が有りませんか?
実際に、皮膚科などの治療方法としてニキビを潰し中の膿を出すものもあります。
この方法は、中の膿を出し切ったり、しっかりと消毒をして雑菌などに感染しないように施術後の処理をしたりしないと、ニキビが悪化する可能性があります。
自宅でもこのような治療を自分で行えるよう、ニキビを潰す器具などがネットやドラッグストアなどで売られています。
ですが、自分で行う場合、
- 使用する器具の消毒をしっかりと行う
- 手の消毒を行う
- 小さな穴をあける
- ニキビ内の膿を全て出す
- 膿を出した後の消毒をしっかりと行う
など、手間もかかりますし、失敗は許されない治療方法でもあります。
もし、自分でこの方法を行うと、膿を出す時に穴が大きく開いてしまったり、消毒が不十分で雑菌が入り込んだりと、ニキビを悪化させるだけでなく、大きなニキビ跡を残してしまう可能性もあります。
そして、この治療法は新陳代謝がよく、ニキビの治りやニキビ跡の治りが早い思春期のニキビには有効なのですが、新陳代謝が落ちてきてニキビの治りも遅く、ニキビ跡の治りも遅い大人ニキビには向いていないのです。
皮膚科でこの治療を受けたとしても、新陳代謝が低下しているという事は、治療跡の回復も遅く、肌は元通りに再生されない可能性の方が高いのです。
「ニキビを見ると潰したくなる」という方、自分のお肌を守るためにも、今直ぐその悪習はやめて下さい。
もし、ニキビを潰してしまったら?
自分で意識的にニキビを潰さなくても、洗顔の時についつい潰してしまったり、寝ているときに枕などに擦れt潰れてしまったりします。
無意識で潰してしまったニキビでも、消毒をしていないと雑菌に感染してニキビが悪化したり、ニキビ跡が大きく残ったりします。
気が付いてからでも構いませんので、潰れたニキビを見つけたら必ず消毒をしてください。
しっかり消毒をしないと、雑菌がその傷口に入り込んで炎症を引き起こします。そうなってしまうと、更にニキビの治りが遅くなってしまい、治った後も大きく残ってしまう可能性が高くなります。
ニキビの治りが遅いのは、雑菌を活発化させる環境にある?
ニキビの治りが遅い理由の1つが、雑菌の繁殖です。不衛生な状態に至り、雑菌だらけの指で触ったりすることで、ニキビを作り出している雑菌・アクネ菌の活動を活発化させているのです。
ニキビを見ると気になって指で触ってしまいます。その行為自体がニキビ悪化の原因です。
また、大人女子の場合はメイクもします。メイクもニキビを悪化させる原因の1つです。
ファンデーションが毛穴に詰まったり、メイク用品に含まれている油分が空気中の汚れを吸着して肌表面を汚したりします。
これらの汚れや毛穴詰まりが、雑菌繁殖の温床ともなっています。
ニキビを早く治したいなら、
- ニキビに触らない
- ニキビを潰さない
- ニキビの上からメイクをしない
が大原則です。
ニキビ悪化の環境とは?
肌に触れる物も、不衛生な状態ではニキビ悪化の原因となります。
例えば、髪の毛です。毛先がニキビに触れるだけでもニキビが悪化します。その理由として、ヘアケア商品が上げられます。
使用しているヘアクリームやヘアオイルが肌を刺激し、ニキビ悪化につながります。
寝具も清潔なものを使用します。
特に枕は直接顔に触れてしまいます。ニキビが枕カバーに擦れて潰れてしまうこともあります。
使用する枕カバーやシーツなどは、肌に優しい素材のものを使い、定期的に洗って常に清潔な状態を保つようにします。
枕や布団も、定期的に日干しをして雑菌が繁殖しない状況を作るようにします。
肌に触れる物が不衛生では、肌の常在菌であるアクネ菌だけでなく、寝具に潜んでいる雑菌も肌の中に移動して、ニキビを作り出してしまいます。
ニキビの治りが遅いのは、環境のせいだけではない
大人ニキビの場合、思春期ニキビとは違ってストレスや睡眠不足、食生活などが大きく影響しています。
そのため、そのストレスや食生活などの改善がない限り、ニキビは中々治りませんし、治ってもまた直ぐにニキビが出来てしまいます。
大人ニキビを治すには、思春期ニキビの様にニキビ治療を直接行うだけでなく、体の内面から改善を行っていかなければならないのです。